産後、母親は食事や適度な運動に気をつけて、定期検診を受けてほしいと思います。

妊娠中に病気をしていた人は、特に産後も注意が必要です。

それでは、母親が定期検診を受ける目的などについて、簡単に説明していきます。

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がんの早期発見のためにがん検診を受ける

赤ちゃんが1歳の誕生日を迎えたころから、婦人科のがん検診も受けましょう。

乳がんは、高齢出産となる35歳以降の発症率が高くなります。授乳の時に自己触診をしたり、定期検診を受けてください。

子宮頸(けい)がんは、初期に発見することができれば、負担の少ない施術ですみ、追加の放射線療法や化学療法を行わずに済みます。

子宮頸(けい)がんと並んで、高齢出産である40代以降に多いのが、子宮体がんです。子宮体がんは、子宮の内腔を覆っている子宮内膜が増殖してできるがんです。

初期症状がほとんどない子宮頸(けい)がんと違い、不正出血が起こることが多く、また起こりやすい年齢層は、閉経周辺期から閉経後です。閉経前の月経不順、閉経後の不正出血がある場合には、注意が必要です。

母親が肥満の方、月経不順がある方、出産未経験の方などは子宮体がんになりやすく、エストロゲンがその発生に関連しています。その他にも高血圧、糖尿病、近親者に乳がん・大腸がんの人がいることなども危険因子です。

高齢①

がん検診を受診することは、乳がんや子宮頸(けい)がん、子宮体がんなどの早期発見に役立ちます。

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産後に定期検診を受ける目的

もともと何らかの基礎疾患がある場合は、定期検診を受けて治療を継続していきましょう。

授乳中だからと自己判断で薬をやめてしまい、病気が悪化することもあります。

母親が妊娠中に妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を合併していた場合は、産後も注意が必要です。産後、血圧や血糖値が安定しても、将来的に高血圧や糖尿病を発症するリスクがあることがわかっています。

女性ホルモンであるエストロゲンは、子宮や卵巣に働くだけでなく、動脈硬化や骨粗しょう症を予防する働きがあります。

エストロゲンが低下することにより、閉経後は、基礎代謝が急激に落ちて、太りやすくなるばかりか、脂質異常症、糖代謝異常などを起こしやすくなります。

母親の場合、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、閉経期以降に増える傾向があります。

ですから、産後には食事や適度な運動に気をつけて、定期検診で血液検査などを受けてほしいと思います。和食中心の食事を心がけて、継続して続けられるウォーキングやスポーツなどを行っていきましょう。

高齢①

定期検診を受けて早期発見をしていくことが大切です。